秋になって、感染症対策の緩和もだいぶ多くの人に日常となっているようが気がします。イベントの人数制限などもなくなってきて、また以前のような賑わいが戻りつつあります。
先日、昨年も行われた神楽坂のお祭りに参加させていただきました。
事前にどういう人がくるかを予想して売るものを決めるのは、小売りとしては当たり前なのですが、もうひとつ外にでて販売する際に、大事にしていることがあります。
これは個人でやっている営みなのでできることでもあります。でも、だからといってややもすると誤解されがちですが、自分の好みで出しているというわけでもありません。
本屋や紙の本が大事だと誰もが感じているけれど、どう大事なのかはまだまだはっきりとしません。はっきりとしていない限り、残っていくのはとても難しいと感じています。淘汰されるのはしかたがないこと、残されるのには理由がある。
でも忘れがちなのは、その理由になる候補はいくつもありたまたまそれが残されたということ。否定はしませんが、どういうかたちで残していくのかということはずっと考えていかなければならないことだと思います。
販売する際にその糸口をお見せできるようにしたい。
模索中のわかりにくいし、結局は意味もなく、残されるのには値しないものです。でも、大事なことだから考え続けるしかない。荷造りのギリギリまで、会場にくる人を思い浮かべながら、考えています。
いつも失敗ばかりしていますけど。
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