top of page

なぜ、電子書籍も勧めているの?

更新日:2018年11月26日

店舗ブログサイトの中に、製本の作品紹介はともかくとして、なぜ電子書籍も勧めているのか。不思議に思う方もいらっしゃると思います。


いつしか電子書籍と紙の本は相対するものとなっているようです。

でも、ほんとうにそうなのでしょうか。


紙の本は作家の方以外にも多くの人がかかわって、1冊の本ができあがっています。実は、電子雑誌も含め、電子書籍もまったく同じとは言えませんが、やはり、多くの方の手にかかっています。書いてすぐアップという即効性はありませんが、その分、誰かが熟考し吟味して作られているものです。


現在、目を通す文章のほとんどは、スマートフォンの中に収まっていることが多くなりました。それは、新聞であってもまとめサイトでも、ブログでも雑誌の記事でも、なにもかも、横、一線で、そのうえ、わたしたちは、その文章そのものに疑いをもつことにはあまり慣れていません。


何を信じていのかわからない。でも、そんなとき、かならず言われるのは「最終的にはあなたが判断するのです」という冷たく感じる言葉。普通に暮らしている人に、ひとつひとつ立ち止まり、判断することが本当にできるのかと言われたら、誰だって戸惑います。戸惑いませんか?


それは紙であっても電子であっても同様のことですが、ただ、安心して目を通すことができるものを一つでも多く、そして長く使えるようにすることが、その戸惑いを拭い去ることができると考えています。


今、紙の本は簡単に手が届くようになる環境は少なくなっています。だからと言って、安心して愉しみ読む習慣が失われてしまうことは、紙の本を手にする機会をさらに失うことになりかねないと考えています。


多くの人の思いから作られたものを、掌の中で簡単に愉しみたい、紙の本を五感で愉しみたいと単純に願う気持ちからなのです。


先日11月18日に今年最後のみちくさ市が行われました。小さいながらも毎回出店しております。今回は100円均一のコーナーを作ってみました。3箱あった本が、店じまいの時には2箱に。些細なことですが、ほんとうにうれしい。

会場におこしいただいた皆様。

ほんとうにありがとうございました。




bottom of page