まったくこの作業。世界で一番地味なのではないか、と思いながら作っています。
小説やテキスト、本の「なかみ」を作る作業の中で、漢字のルビを入れたり、強調する傍点を入れる作業があります。著作権フリーの作品は昭和の初めくらいものまでのために、現在なら、ひらがな表記にしてしまうようなところを、ルビを入れている作品が多くあります。傍点なんてはんぱない!そんなにことさら強調?と呟きながら、傍点を打ちます。
特にわたしの持っているデザインソフトは古く、縦書きに対して従順ではありません。はたと気づけばワードプロセッサーと言われた頃、外字を作るところから卒論作業が始まっていた時代から、全然変わっていないのではないか?という錯覚。ちょっとうがった見方をするなら、この地味な作業するのにコスパが悪くリスクしかないから、市場にある本もルビを振るよりひらがなにしてしまえ、と思っているかもと思ってしまいます。
黙々とルビを入れています。今回はいつもより3割増しです。
さて、どんな「うつわ」にしましょうか。
世の中の9割9分は、こうした地味な作業の繰り返し。失敗して心折れ、打ちひしがれ、なんとか乗り越えて立ち上がる時間で9割9分。やっと完成で残りの1分が、展示の数日。自分以外の人の瞳に映る、人の手に移る時間です。ずっとコツコツ無言で、今日も今も手を動かしているのです。
きっとこれはわたしだけではない。はず。すべての人が9割9分コツコツと黙々と終わる一日であって、人の目に映る1分をすべてと思いがちだなと、製本コンクールの参加の方とお話すると強く思います。
会期終了しており、
事後報告となりますが、
での詳細などがアップされております。
△32番で参加です。
「あたらしい憲法のはなし」
今年もおなじ「なかみ」で、ちがう「うつわ」によそっています。
現在会期中(~13まで)△
もしお時間があえば。
なかなかマスクが外せない夏も3年目となり、ますます辛い状況のため、ひとりでも多くの方にとは言いにくいのですが、こちらのサイト上でもちらっと見ていただくだけでも、ありがたいです。
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