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お久しぶりです。


ひさしぶりにみちくさ市ガレージで。

時折、みんなどうしているのだろうとふと思うことがあります。その数倍はどうしているのかと思われているのかもしれないけれど。


自分にも発信することがあるのではないかとは思うのですが、いつもなにかしら無我夢中で、足跡を残すところまでいまいち気が廻りません。


先日16日、みちくさ市の復活に向けてのイベント「みちくさ広場」に参加しました。本部会場であるガレージまわりで、出店者さんも限らせていただいての開催です。今回は本の雑誌社さんの協力で、先日お亡くなりになられた目黒孝二さんの蔵書の一部を出品販売させていただきました。


本好きな人なら周知の方ですから気がひけますが、個人的には浮かぶのは椎名誠さんの本に出てくる東ケト会での様子であったりして、いやそれは…と笑われてしまうかもしれませんが、筆名を3つもお持ちだったのですから、各々目黒さんの側面を見ていて、三遍も生きたような、ぎゅっと豊かな人生を送っていらしたのかも。それを裏付けるように会場は多くの方でにぎわいました。開始時間前から列ができるほどでした。


後半、他ブースも好調と知らせを受け、ただただほっとしました。売れるって、怖ろしいほどなにもかもチャラになってしまうもの。疲れもふっとびます。時間直前まで、動線、並べ方、古本であれば値段も、繰り返し悩み、それでも答えを出さなくてはなりません。結果がどうあれ、それはずっと頭に残ります。今でも昔扱った商品を目にすると、すーっと初速の売れ数、最終的な売れ数が浮かんできます。おそらく、本屋で働いていた方はだれでも同じ経験を持っておられるのではないでしょうか。


今回、書店員時代にお世話になった懐かしい方々に、会釈程度でしたが挨拶もできました。それでも今なお、お互い「おぼえていますか?」とマスク越しではあります。


まだ「緊張」は必要だし、もとより以前と同じになれるというものではなく、もはや比べることではないのかもしれません。


頭の隅でこの選択でよかったのかと出ない答えを探してしまいます。やらなければ生まれぬ苦しみ。本当にそれは大事?って思います。継ぐものもいない、この世にいることももう短いと思えば、また選択は変わってくるのかもしれません。


それでも、今までうれしいことやよかったと思えたものの多くは、本が教えてくれたし、魅力ある大人がいてくれたからと思っているから、責任はなくても、責任を感じる必要はあるような気がしています。勝手にね。


正解はないけれど「でもやるんだよ」と、力が出た日でした。

『北書店の本棚』会場完売直前に購入できました。


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